コンサルティングサービスというマモノを理解する。その1
コンサルティングの満足度はどうして低いのか・・・
これだけ訳がわからなくて、叩かれるサービスもないんですよね。もちろん一部のコンサルティングサービスは高額に見合うだけの成果を出しているんでしょう。出してなかったら滅んでいますね。でも、良い評判は聞かない。
コンサルティングって、
- 何が課題かがわからない。
- 課題は理解しているが、どういう手順で解決したら良いかわからない。
- 課題と手順は決まったが具体的な打ち手がわからない。
この3つなんじゃないかなぁと思うわけです。それぞれの解決策は
- 課題を教えてあげる。
- 手順を教えてあげる。
- 施策を教えてあげる。
で、3つのうち、上2つは「わかっている人にはわかっている」から「そんな所で大金を」となるんでしょうね。なんかね、この手のサービスに多大な期待を寄せているのが本当に無意味に感じるわけですよ。課題を教える事に、なんか誰もが見落としていた意外な課題!なんていうものがあるわけもなく、手順を教える事に、なんと!そんな順番から攻めなきゃいけないのか!なんていうものもないわけです。
なにかに似てるなーとおもったら「ビッグデータ」や「データサイエンティスト」に期待して、「なーんだ」と思う例のヤツにクリソツなんですよね。まぁ、高額なサービスにするために誇大・誇張広告を打ちまくっていたベンダーは地獄に落ちてほしいですが、地道にコツコツ、データを読み解く、既知も含めて示唆を提供するベンダーからすると、「勝手に夢見るなよ」と言いたいでしょうね。
問題は、最後の施策、具体の話になった時に、「課題」と「手順」を示せるからと言って、「具体策」が提示できるとは限らんのですよ。本来の予算投下は、こちらに出さなければいけないはずなのに。既にお財布が尽きていて、「実行」にまで手が回らないっていう笑い話のような会社、多いわけです。本当の意味で汗をかくのはこの実行であって、ここは「ものすごく利益率が低い」事が予想されます。よく見かける事象は、
(1)課題設定と手順(設計)を行った企業に泣き付いて安いお金で動いて貰う。
(2)その企業に実行のノウハウがない。 発注側も予算をケチっているので強く言えない。
(3)結果がでない。
この手のケースってどうしてなくならないか?発注側が賢くなるしかないわけです。確かに具体策、の答えは現場にあるケースが多く、「ここまで道筋わかれば自分でできるわ、サンキューな」の企業が多いようですが、どこか「事業の専門性は自分たちが一番だ」という自負が混ざった複雑な感情の産物であるように思えます。 続きは別途
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