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B2Bマーケティングに関するよもやま と 雑記

【CEATEC】 盛り上がりに欠けると叩かれてるCEATECで残念なマーケティングを見てきたお話

展示会はいいねですね、熱気があって。

近年元気がないと叩かれるCEATECに行ってきました。

www.ceatec.com

 

来場者数が絶対指標のこういった展示会は大変ですね・・・。

個人的には非常に盛り上がりのあるブースがあり、周囲が嘆くほど悪くないじゃん・・・と思いつつ、ご存じの通り展示会はブース位置、コマの大きさがモノを言う世界です。果たして出展して意味あるのかな・・・というぐらい閑古鳥の鳴いているブースも多かったですね(これはCEATECに限らずですが) こういった、なかなか大きいコマをとれない出展社からすると、来場者数が減少というのはダイレクトに効いてくるかもしれませんね。

 

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その中で、気になったブースが、村田製作所

www.murata.com

 

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ムラタの製品であるRFID「MAGICSTRAP」を使い、入り口で配ったカードを

ブースでかざしたらポイントが付与、計6か所のうち、4か所ほどまわればOKで、そのカードをもって受付にいくと、ゲームができて、グッズがもらえるというもの。

 

【自社製品をつかった、スマートなスタンプラリーを体感してもらうことで、製品の良さを知ってもらい、ノベルティの手渡しと同時にダウンロードカードを渡して、帰宅後資料を落としてもらいましょう。

 

ぐらいの設計でしょうか。ここに代理店が入っているなら猛省すべきだし、自社で企画してやっているならマーケティング舐めるな、な結果だと思います。

 

スマートそうなスタンプラリーの代償

誰もシミュレーションしなかったのでしょうか?多数のブースを回ってほしいが為に、複数のRFID「MAGICSTRAP」を使ったカードをかざすポイントがありましたが、狭い為、かざすポイントに人が集まる→MAGICSTRAP自体、というか自分のカードが反映されたかどうかは、わからない(0→1)になるとかざしたデータが反映された事がわかるのですが、一度に複数かざしているから自分のカードかどうかわからない→結果的にブースの商品情報を聞くことも忘れて皆カードをかざす事に必死。

本来スタンプラリーは、各ブースに立ち止まらせて少しでも製品に関心をもってもらう為の施策にも関わらず、凝ったことをやろうとして失敗した典型例なわけです。

 

やる気のない資料ダウンロードへの誘導

驚きました。他のブースが一生懸命、バーコードから個人情報とろうとしている中、村田さんは太っ腹、そんなことしません。最後、景品コーナーと引き換えに、資料ダウンロードURLの書いたカードを渡し、よろしければここから資料を落としてください、と。奥ゆかしい。実に奥ゆかしい。「出展アイテムの資料を特設サイトよりダウンロード頂けます」・・・。出展アイテム、なんだっけ?  ほんと、このスタンプラリーのおかげでせっかく目新しい技術も霞んでしまったという印象。 その霞んだ印象の出展アイテムの資料を・・・落とすモチベーションがいまいち発生しないわけです。

 

 

残念な資料ダウンロード内容と入力フォーム

と、言いながら、資料ダウンロードページ、見に行きましたよ。はずれノベルティである定規をもらったしね。ところがですよ。繰り返しになりますが、ロームさんのように一生懸命バーコードでせっせと個人情報取得しなかった奥ゆかしい村田さんがですね・・・がっつり資料ダウンロードフォームで属性情報をとっているわけです。今このご時世で、部門名、役職を必須にしてやがる・・・こいつ・・・。えぇ、入力しましたよ。何故かって?

Special download site of Murata

ってあるから。期待するじゃん。するとさ、無機質なダウンロードPDFが並んでいるので、嫌な予感したわけだが、「普通のカタログ」・・・。・・・。本当にありがとうございました。11月4日まで、と謳っていますが、いや、絶対この汎用資料ダウンロード、どっからか落とせるにきまってるじゃん。

 

肝心なことがわかっていない。

ひょっとしたら、国内イベントであるCEATECなんざ、相手にしていないのかもしれない。でもね、縁があってブースに立ち寄ったリードに対してもう少し真剣になろうよ、加えて、せっかくイベントに出展しているならその効果を最大限に活かそうよ・・・。言葉尻だけ、「special」を出すのではなく、本当にダウンロードしてよかった、次はお問い合わせしようと思わせるコンテンツを1つでも作ってイベントに臨もうよ、イベントはこちらから営業に行こうにも断られる可能性があるリードとの大切な接点の場なんだから・・・。

 

 

尚、マルケトツールで、上記資料DLへの促進のメールが届きましたが、デジタルの使いかた間違っている・・・。根本にたちかえって、マーケティングをされてはどうかと思いました。完全にデジタルに遊ばれている感が否めない。

 

 

 

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