【B2B】セミナーや展示会アンケートのゆくえ ~どうすれば未活用から脱する事ができるのか~
アンケート、これほど無意味なものはあるのだろうか?例えばセミナー講師の立場なら、アンケートに”5”がついてホッとし、ネガティブな評価やコメントを書いてくれようものなら心はズタズタに切り裂かれ、翌日の業務パフォーマンスはガタ落ち、ではそのキツイコメントを残したリードが買ってくれるようなお客さんなのかというと、違ったりするともう腹立たしくて腹立たしくて・・・というのはよくあるんじゃないだろうか?
アンケートの評価についての考察
アンケートの評価は、そもそも「見込み客(購買層)」「既存顧客」「パートナー」「除外」の4つにわけた上で評価すべきです。もちろん、優先すべきは見込み客(購買層)です。セミナーのターゲットにもよりますが、多くの場合拡販であるならば彼らの評価がすべて、といっても過言ではないでしょう。既存やパートナーの評価は総じて甘くなりがちです。
例えば、見込み客(購買層)が5点満点であれば、その講師はよいパフォーマンスだったと思いますし、既存顧客、パートナーの場合、4だと少し反省、ぐらいですかね。
で、除外。これはもうばっさり落としていいと思います。良い評価だろうと、悪い評価だろうと。まぁ、そもそもセミナーに呼ぶな、という集客担当の問題ですね。※もちろん集まりが悪く、盛り上がっている感出すために来ていただくことはあるんですけどね。。。
問題は、関心テーマやコメント欄の活用をどうするか。
時々、ひどいアンケート項目のセミナーに出くわす時があります。「これ聞いて、どうすんのよ」といった代物。
ただ、多くの企業は程度の差こそあれ、アンケートの最適化ってやっていないと思うんですよね。もちろん、どうせ適当につけられるから・・・という理由で改善PDCAを回していない気持ちもわからなくはないですが・・・。とは言え、使われもしないアンケートに真剣に答える来場者の事を考えるとなんという非生産的な行為なんだ、と思うわけです。
ダメなアンケートとは
- ざっくりしすぎていてつかえない
- 項目がおかしい
- マーケ用?インサイドセールス用?営業用?がよくわからない
- そもそもの聞き方がおかしい。
- 回答者の思いと利用者の思いに大きな隔たりがある。
一部かぶってそうな所もありますが、上記でしょうね。例えば、マーケティング施策の何に関心がありますか?に対して「メールマーケティング」という項目があったとします。ここにチェックが入っているとして、この見込み客に対して、どのようなアプローチをとればいいのでしょう?イメージがつきますか?
この「何に関心がありますか?」という聞き方が”曖昧”です。今取り組んでいる施策で改善したい思いがある”関心”なのか、それとも今後取り組みたい思いがある”関心”なのか。ふわっとした設問をとりたい時に使う言葉、キーフレーズですが、回答者も深く考えません。
他方、このアンケートを使う側の立場でいうと、途端に「この人はメールマーケティングに関心がある」という事実になってしまいます。ここに使えないアンケート爆誕の秘密が隠されているように思うんですよね。
アンケートに軽い気持ちで答える見込み客と、アンケート結果を取る事が目的のマーケと、それを使う事が目的のインサイドセールスや営業、てんでバラバラなわけです。
なので、「関心があるものをお選びください」ではなくて、「関心度を5段階評価でお答えください」に、変える、これだけで随分かわるはずです。
でも、そういうの少ないんですよね・・・。
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