仕事ができない人の特徴~資料作成編~
お仕事柄、人様の作成する資料にいちゃもんレビューをさせて頂く事が多いです。
最近私自身が作成する機会も少なくなり、この前作ったら思いのほか時間がかかったので「あぁもう外資コンサルには戻れない退化をしているんだ」と嬉しくひどく落ち込みました。(棒)
レビューって本当に嫌なものですね。”この何か言わなきゃいけない感”のプレッシャーに負けて、フォントとか文字の大きさとかに目くじらを立てはじめたらオワコンかな、と思っています。
所謂資料作成初心者の方ではなく、妙齢の方のでも陥りがちな仕事ができない(と思われる)資料作成のポイントを下記します。
記載すべきことが記載されておらず、どうでも言いことが妙に詳しく書かれている。
前提条件を再掲載していない(理解してくれてるよね、という一方通行)
要は情報の整理、振り返ってみる事ができないわけです。6-7割はこのケースに集約される気がしています。
私「ここAって書いてるけど、他の選択肢ないの?」
担当者「はい、実はクライアントからAを前提でお願いしますと言われ知まして。」
私「Bはうちはスコープ外だと要望書にも記載してたけど、なんでやる事になってるの?」
担当者「はい、実はクライアントからBは流動的だから提案してほしいと言われたので」
私「実は禁止な、お前」
みたいな、やりとりがやたら多いんです、仕事ができない人は。
情報の整理って、今ある情報量格差を理解し、これは前提条件がないとわからないよね、これは言わなくてもわかるよね、を取捨選択するところからスタートします。
仕事ができない人の特徴は、この前提をちゃんと入れるという事をしない、要望であるなら再掲載して確認をとるという事をしないわりに、
どうでも良い修飾語をポンポン入れて極めて読みにくいわけです。
かっこ書きを多用する。
1つの段落、ブロックに ( )を2つ以上入れていると、もう文章の構成力がない事を露呈しているようなものです。( )書きをいれると、そこで理解がとまります。( )は急ブレーキと同じようなものである事を理解しないといけません。
課題と解決策の設定が下手
なんでしょうか。なんなんでしょうか。ビジネス書や提案書のフォーマットなんでしょうかね。顧客の課題 に対にして課題策を提示する。結構、これって諸刃の剣であることを理解せずに書いているケースですね。この課題が「課題」じゃなかったら、提案の骨子がすこーんと抜けるわけです。ジェンガだったらピンチですよ、ピンチ。この課題って自分の思い込みなのか、それとも顧客から出た言葉なのか、業界的にそうなのか。ここに賛同を得られなかったら、つぎに進めないという怖さを理解しているかというと、あんまり深く考えてなくて、とりあえずフレームワークにあてはめて課題を無理矢理付け加えました、と。確かに課題が少ないとそもそも提案にならないし、提案を発注しないですよね、売り手の立場だったらホラーシナリオよろしく、どうしても書きたくなる、増やしたくなる気持ちもわかります。でもそれは課題の設定が間違っている証拠。ばっさり切り落として、違う課題を考える方が正しいです。
下記3冊を読めば、一定量の水準まで引きあがるのにね。投資対効果は非常に高いんじゃないかと思っています。
あとがき:色遣いのセンスは、どうしたらいいでしょうか。。。
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