【マーケティング】Dari K(ダリケー)から学ぶコミュニティーマーケティング/ファンミーティングのすゝめ
ダリケーをご存じだろうか?
京都発のチョコレート屋さんである。
正直、ちょっと高めでオシャレなチョコレート屋さん、ぐらいにしか認識していなかった。八坂神社近くと京都駅のグランヴィアで買えるよ、ぐらいの。
チョコレートって馬鹿食いする代物でもないし、ピンからキリまであるよなぁ、と。
ちょっとした贈答にぴったりとチョコチョコ買っていたぐらいです。チョコだけに。
そう、前提として
・好きか嫌いかで言えば、好き
・ブランドの話ができるかというと、できない。
・強いて挙げれば京都発のチョコレート屋さん
そんな程度の関係だったわけです。
そんな私が、
野菜提案企業 (株)坂ノ途中 とのコラボイベントの存在を知り、
『おいしい種のはなし ~コーヒーとチョコレートの産地から~』
というのに参加してきました。
・トークセッション
・チョコレート作り
・効きコーヒー
・お土産
につられていってきました。まぁ話のネタになればいいかなぁ、程度で。
イベント自体は学生さんが企画した内容っぽくてお世辞にも進行含めてイケてるわけではなかったです。なんか外でやっているイベントを見て真似てやったらできるだろう、的な粗いノリでしたね(苦笑)peatixの受付も起動できてなくて受付もグダグダ。これビジネスイベントならクレームだろうなぁと思いながら・・・。
ただ、すごいのは70名のイベントで、意識高い系高校生から赤ちゃん抱えたママ、外人さん、現役引退したお医者さん、とバラエティーに富んだメンバーを集客できた事と、このメンバーでワークショップができた事、ですかね。
このイベントで際立ったのが、ダリケーの社長さんである吉野慶一氏のトーク力というかプレゼン力です。
・チョコレートと言えば、ガーナのイメージがある
・インドネシアは世界第2位のカカオ豆の生産量 ガーナとほぼ同じ
・でも、日本ではカカオ豆輸入量の全体の数パーセントにも満たない
・何故か?
・「発酵」という工程を行わずにカカオ豆を出荷しているから。
・これを条件に、正当な価格で買い取る/フェアトレードを行っている
・カカオの生産からチョコレートまで一貫
これ、確かに
ここ見たら、書いています。
書いてますが、どれだけの人が真剣に読み、腹オチするでしょうか?で、ブランドを推そうという気になるでしょうか?
残念ながら、私はダリケーのWEBページに以前、行った事がありましたが、オンラインショップと店舗情報しか見たことがありませんでした。
”STORY”といえば、
この本が売れてからやたら押しつけがましいSTORYが巷にあふれて辟易してたわけですが、このSTORYって単に文字に起こすだけでは伝わらないんですよね。だって、別に知りたい訳じゃないから。これが人の言葉として発せられるから、聞くんですよね、で、聞くと面白い。加えて、
・そういや、なんでチョコレートってガーナってイメージあるんだろう
という素朴な疑問をつかれて、あぁそういう仕組みだったんだ。品質いいならわざわざガーナじゃなくてもインドネシアの方が同じアジアだし応援したくなるよね。
ふーん、品質管理ちゃんとやってるのね。まぁ正当な価格で買い付けて作ってるなら、この製品価格にも妥当性があるよね、と思えてくるのである。
加えて、体験である。
これが噂のカカオの豆か、と原材料を目の当たりにして、感動。
カカオの豆をむいて、すりつぶしてそれ人力でやると大変⇒ミル使ってあぁ、工程かかるんだよなあ、当たり前だけどと納得。
食べてみて美味しい。でも、やっぱり買って食べた方が楽でいいよね。というオチ。
私はこの体験を友人と家族に話をしたし、この場を通じて益々ダリケーが好きになり、少しはダリケーについて語れるようになった。確かに、チョコレート=ガーナのイメージあるけど、なんでだっけ?という所は誰かに「こういう事情なんだぜ」と話してみたくなる。
まさに、これの事かな と腹オチした瞬間だった。
WEBの文字だけでは通じないから、という意味で動画マーケティングなるものがありますが、ちょっと違うんですよね。しいていうならニコ動みたいに他にも観客の息吹が感じられる場というか、そういう場を通じてしかSTORYは耳に入ってこないし、そんなにブランドを愛するって事もないんだろうなぁと。
ただ、これを上手くやる為には
・常に新しい層のファン化
・古いファンを大切にしないわけじゃないですが、「場の鮮度」優先。中には
「○○なんだぜ」と先輩風吹かす人もいますからね。
が必要なんだなとも思いました。
そういえば、某外資のファンミーティングで一部の古参ユーザーが呼ばれず適度に間引きされていたのもそういう事かもしれませんね。
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